ルックバックは意味不明で面白くない?何がすごいのかを評判や感想から考察

ルックバックは意味不明で面白くない?何がすごいのかを評判や感想から考察 エンタメ

この記事では

・ルックバックは意味不明で面白くない?
・ルックバックは何がそんなにすごいのか、評判や感想から考察
についてお届けしています。
【注意】この記事は「ルックバック」のネタバレを含みます!!

『ルックバック』は藤本タツキが2021年に少年ジャンプ+で発表した読み切り漫画です。

隠れた名作(隠れてなかったけど)が2024年ついに映画化され、6月28日から公開されました。

公開当初は全国でわずか100館ちょっと。

それがSNSで話題が話題を呼び、上映館数がどんどん増やしながらロングラン中のこの映画。

映画も原作漫画も、その感想は完全に二分されているように感じます。

「ものすごく感動した」「早くも今年一番!」というよい評判と、

「意味わからん」「全然刺さらなかった」という正反対の感想。

なぜこのように感想がはっきり分かれてしまっているのか、それはストーリーの展開の分かりにくさやマニアックさにあるようです。

ルックバックは意味不明で面白くないと思ったおなた。

私も同じです。

それでいいんです!!

なぜそれでいいのか、何がそんなにすごいのか、

評判や感想から考察してみました!

 

ルックバックは意味不明で面白くない?

ルックバックは面白くない、意味不明と言われるのはなぜかを調査しました。

残念ながら凡人にはわかりにくく、そう思ってしまうのは仕方がないのかな、というポイントがいくつかわかりましたので順番に紹介していいきたいと思います。

 

ルックバックが意味不明で面白くないと言われる理由①主人公に共感できない

ずはり、「ルックバック」が刺さっている人はクリエイターや自分を追い込んで創作活動をしている人など、

主人公の藤野に共感できる立場にある人が多いようです。(※個人的意見です)

言葉はあまりよくないですがわかりやすく、いわゆる凡人には全く刺さらなくて当たり前な内容の映画なのに、

ストーリー内の「友人の死」から連想される感動のストーリーという部分が独り歩きした結果、本来興味を持たなかったであろう客層にまで広く認知されてしまった。

ものすごく簡略化すると

刺さったクリエイターは「感動した」「涙が止まらなかった」といい

刺さらなかった凡人は「意味不明」「何が面白いのかわからない」となるのです。

私は凡人です。

それでもルックバックを理解したくて必死に調べたからこそ言える、決定的な事実です!

 

ルックバックが意味不明で面白くないと言われる理由②ヒントを見つけられない

この「ルックバック」という映画の本質や、訴えかけられているメッセージをより理解するために必要な情報。

それをきちんとキャッチしないと「感動した!」と言えるには不十分なまま終わってしまいます。。

でもその情報はとてもわかりにくく、背景のあちこちにさりげなく書かれています。

具体的には

  • 藤野の部屋に貼られたポスター
  • 黒板の落書き
  • 床の落ちているDVD

これらを見逃さずにこの「ルックバック」が伝えたいメッセージを紐解くヒントとして理解できる人じゃないと、1度見ただけでは「さっぱり」です。

背景に描かれた部屋の映画のポスターを見て、そのストーリーを思い出し、ルックバックの世界観に通じるテーマを連想して「なるほど」とうなずく。

そんなことしながら見ていました?

私は全くしていません(笑)

背景は「ただの背景」です。

 

ルックバックが意味不明で面白くないと言われる理由③現実?妄想?パラレルワールド?

「ルックバック」のストーリー後半で描かれる京本の死、そこから先の展開がちょっとややこしいですよね。

タイムリープしたの?

パラレルワールドの世界と行ったり来たりしているの?

こんな感想もちらりと聞こえてきています。

タイムリープやパラレルワールドにアレルギー反応を示す人も少なくないですよね。

時系列での説明もなく頭の中に「?」がいっぱいになったところで「あとはご想像にお任せします」で終わる・・

「おい!答えをくれ!」ってなるストーリーは、凡人にはあまり面白いとは言えないです。


ちなみに、「ルックバック」はタイムリープでもパラレルワールドでもないです。

京本の死後、何年ぶりかで京本の家を訪れた藤野の「こころの旅」「もしもの世界」「空想」が映像化されているようです。

「小学生の時、引きこもっていた京本を誘っていなければ、京本はこうして死ぬこともなかった」という自責の念にとらわれている藤野が、

あの時誘っていなければきっとこうなっていただろうという想像のストーリーです。

 

ルックバックは何がすごいのか?

クリエイターに突き刺さる「ルックバック」

何がそんなにすごいのか、何がそこまで突き刺さるのかを見ていきましょう!

凡人は気が付かないけど刺さった人はキャッチした、隠れたメッセージを徹底調査してわかりやすく説明します!

これを知った後、改めてすごいと思ったのは「ルックバック」という作品に対してはもちろんのこと、これらをキャッチできた「刺さった人たち」に対してです(笑)

 

ルックバックは何がすごいのか①主人公の名前に込められた思い

主人公の名前は 藤野 と 京

「ルックバック」の原作は 藤本タツキ です。

「ルックバック』は作者・藤本タツキが自分自身を投影した作品だそうです。

京本と同じように美大に通っていた藤本がまさにその頃に起きた東日本大震災で感じた無力感や

京都アニメーション事件で痛めた心など、

抱え込んだ辛い思いを吐き出し、整理するために描かれた作品と言われています。

 

ルックバックは何がすごいのか②ちりばめられたヒント

このヒントを見つけられるか見つけられないかで映画に対する思いや理解度が格段に変わっていくのです!

映画のオマージュやストーリーを紐解くヒントが満載の「ルックバック」なんです。

 

アマデウスのDVDパッケージ

藤野の部屋に置かれたアマデウスのDVD。

この「アマデウス」という作品のストーリーを理解すると「ルックバック」の根柢にあるテーマを理解するヒントになります。

アマデウスは「才能と嫉妬、才能同士のぶつかり合い」を描いた作品です。

「ルックバック」にある嫉妬と才能というテーマをより分かりやすく示すためのヒントとして描かれたようです。

 

バタフライエフェクトの映画ポスター

映画「バタフライ・エフェクト」、ご存じでしょうか。

主人公が過去に戻って幼馴染の運命を変えようとする、と言うストーリーです。

藤野が「もしも京本を誘わなかったら」というの空想の世界を思い描く『ルックバック』では、

藤のは過去に戻って京本の運命を変えたいけれどそれはできないから「空想の中」で過去を変えています。

通じるところが多く、これも作者がメッセージを込めたと思う「背景」です。

 

時をかける少女の映画ポスター

これは、ストーリーの本質というよりは、描写の仕方に対しての遊び心的なもののようです。

藤野が一心不乱にイラストの勉強をするシーンは同じ画角をジャンプカットでつないで、年月の経過を示しています。

この手法で思い出すのは。細田守監督作品!と言うくらいよく使われているそうです。

ということでそのジャンプカットのシーンに「時をかける少女」のパロディの映画ポスターを貼る。

劇場版ルックバックの監督脚本を手掛け、作画のほとんどを一人で行ったという押山清高さんの遊び心を感じます。

ちなみに、壁のポスターは劇場版のオリジナルで、原作漫画にはないそうです。

 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのDVDパッケージ

藤野の部屋の床に落ちているDVDパッケージ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

これも「ルックバック」とストーリーが酷似した部分がある、オマージュ作品です。

どの部分かというと、京本の死後の、藤野の「こころの旅」「もしもの世界」のストーリーです。

アメリカで実際に起きた事件(シャロン・テート事件)で亡くなったシャロン・テートが、映画の中では生き延びている。

シャロン・テートを京本に置き換え、京本は実際には殺されてしまったが、藤野の空想の中(もしもの世界)では生きている。

ストーリー以外でも、救急車のカットはこの映画と同じとのこと。

 

ルックバックの感想・評判

私は刺さらなかった派です。

どちらかと言うと刺さった人の方がSNSで熱く語りがちですよね。

刺さった人の熱いSNSが目に付くだけで、同じ数の刺さらなかった人もいるんです。

どっちでもいいんです。

個人的には、このような映画を観て色々な気づき(〇〇のオマージュだ!みたいな)や深い考察ができる「映画通っぽい人」にちょっとなりたいです。

気づきがあると映画を何倍も楽しめるじゃん・・・

 

まとめ

ルックバックは意味不明で面白くないのか?何がすごいのかを評判や感想から考察しました。

刺さらなかったくせに、すごく興味が湧いてめちゃくちゃ調べました。

そしたら「ルックバック」が刺さった人みたいにこの作品が好きになれました。

私みたいにあまり刺さらなかった人の解釈の助けになりたくて記事書いてみました。

ルックバックは意味不明で面白くないのか、何がすごいのかを大調査!!

評判や感想もご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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